猛毒“フグの数十倍” 水族館が注意喚起「見つけても食べないで」

25日、石川県志賀町の福浦港で見つかった魚。手前の1匹は体長約30㎝、尾びれが長く、身体全体に黒い斑点がある。

【映像】泳いでいる「ソウシハギ」(のとじま水族館より提供)

 海岸の清掃作業中に見つけたという地元漁師・中町豊氏は、「カワハギにしては魚体も大きいし、尾びれも非常に長くて、斑点がいっぱいあった。毒性のある“あの魚”だとすぐわかった」と話している。

 魚はカワハギの仲間で、内臓に猛毒を持つ「ソウシハギ」であることが分かった。

 のとじま水族館の高橋勲氏は「ソウシハギはもともと暖かい南の海に住んでる魚。ただ、石川県の方では秋の終わりから冬の初めにかけて、暖かい対馬海流に乗ってこの辺までやってくるということが確認されている」と説明。

 さらに、「個体なり、部位によってはフグよりもかなり強い毒性をもっていても不思議ではない。(フグの)数十倍近くの毒性があると言われている」と語っている。

 間違えて食べた場合、筋肉痛や呼吸困難などを起こし、最悪の場合には死亡することもあるという。

 ソウシハギが見つかったのは釣り人などもよく訪れる場所で、高橋氏は「海岸等で見つけても、触ったり持ち帰って食べたりしないように」と注意を呼びかけている。(『ABEMAヒルズ』より)

タイトルとURLをコピーしました