石巻市恵み野1丁目の洋菓子店「ル・カフェ」が、かつお節を生地に練り込んだ「ねこまんまクッキー」を発売した。「猫の島」として知られる離島・田代島にちなんだ土産品として、市全体の観光PRに生かす考えだ。
市の委託を受けた石巻販路開拓支援センター「インテリジェンス」と共同で商品化。パティシエの柴田正幸さん(60)が猫の好きなかつお節を素材に用いることを思い付いた。
ネーミングはユニークだが、もちろん人間用。ほのかな甘味とともに、かつお節の風味が口に広がる。隠し味としてしょうゆを使い、表面には猫の足跡が浮かび上がっている。
かつお節は主に地元産で、粗さの違う数種類をブレンド。生地に混ぜるかつお節の分量次第で形が崩れたり、風味が薄れたりすることから調合に試行錯誤した。パッケージは猫が写った田代島の風景写真を組み合わせた。
クッキーは本店と仙台店(エスパル仙台内)、石巻市観光物産情報センター「ロマン海遊21」で販売中。柴田さんは「いずれは島でも販売し、名物の一つにしたい」と意気込む。
8個入りで600円(税別)。売り上げの一部は島の猫のために活動している団体に寄付される。連絡先はル・カフェ080(0800)2823。