玄海原発に福岡まちこわし大賞 主催者「反省の意味も」

福岡の街の景観を壊す建物や広告を表彰する「第4回福岡まちこわし大賞」の建築の部に九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)が選ばれた。主催する市民団体が5日に発表。選考理由では福島第一原発事故を引き合いに、原発は「持続可能なまちづくりの対極にある究極のまちこわし」と評した。「これまで原発問題を論じてこなかった反省」の意味も込めたという。
 主催は福岡市の「福岡・住環境を守る会」で、選考委員会は建築家や弁護士ら10人で構成する。まちづくりへの関心を高めるため、自然や共同体、安全・安心を壊すか――などの観点から毎年表彰している。
 玄海原発の表彰先は九電と、関係首長である佐賀県知事と玄海町長、福岡県知事と福岡、糸島両市長。玄海原発は県外の建物だが、事故時は福岡にも影響することを考慮。「放射能には国境も県境もありません」と書かれた表彰状を近く表彰先に届ける予定だ。

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