東北芸術工科大(山形市)の学生と、こんにゃく製造販売の丹野こんにゃく(山形県上山市)が共同開発したドリンク「タピつぶこん」が発売された。山形県特産の玉こんにゃくを若者に人気のタピオカに見立てたオリジナル商品で、地元の食文化を次世代に継承するのが狙い。学生たちは「山形の新たな名物にしたい」と意気込む。
商品は、タピオカドリンクの主流で黒糖を用いた「くろみつ」と、玉こんにゃくの甘じょっぱいしょうゆ味をイメージした「みたらし」の2種類。玉こんにゃくはタピオカより弾力があるため、喉に詰まらせないよう小粒にしてある。
同大デザイン工学部企画構想学科4年のチームが、山形の伝統食である玉こんにゃくの形と食感が流行のタピオカに似ていることに着目。丹野こんにゃくに企画を持ち掛け、同社の技術を生かして半年余りで商品化にこぎ着けた。
メンバーの開沼明日香さん(22)は「こんにゃくは味を染み込ませて蓄えるので、かむほどに甘味やうま味が出るのが魅力」とPR。丹野こんにゃくの丹野真敬社長(43)は「愛される商品になったと思う。若い世代がこんにゃくに興味を抱くきっかけになってほしい」と話している。
上山市楢下宿の本店などで販売している。
2種類とも1個470円。連絡先は同社023(674)2351。