現代社会のストレスに効く乳酸菌の登場は乳酸菌界の新潮流!?

 何かとストレスが多い現代社会では、「過度のストレスでお腹の調子を悪くしてしまった」なんてことはザラにある。そんななか、カルピス社と徳島大学の共同研究で明らかになった“乳酸菌の新たな可能性”が、注目を集めていることを知っているだろうか?
 近年、乳酸菌といえばインフルエンザ予防対策として注目されている。そのため、これから冬にかけてスーパーやコンビニでは、さまざまな乳酸菌をベースにした商品が目につくだろう。そんなインフルエンザ予防がトレンドの乳酸菌界に登場した“新たな可能性”とは何なのか?
 同研究を進めてきたのは、カルピス社の発酵応用研究所と徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の六反一仁(ろくたんかずひと)教授。今回、新たな効果が確認されたのは、カルピスが保有する「プレミアガセリ菌CP2305」(以下、CP2305)という乳酸菌で、何と乳酸菌なのに、腸を整えるだけでなくストレスまでも緩和してしまうという。このCP2305のストレス緩和効果の秘密を解くカギが、実は脳と腸の相関関係にある。
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 そもそも脳と腸には、互いに連絡を取り合って生体を維持する「脳腸相関」と呼ばれる機能がある。もともと生物は腸から進化が始まり、身体の司令塔である脳も、腸が神経細胞を発達させ進化した結果できた臓器だと言われている。
そのため、脳と腸は情報を相互にやり取りし、さまざまな対応を取っているのだ。
 例えば、腸の働きが悪くなると脳が不安を感じ、脳が強いストレスを受けると腸の働きが悪くなる。逆に腸の働きがよいと脳はリラックスし、脳がリラックスしていると腸の働きもよくなる。こうした関係が「脳腸相関」と呼ばれているものだ。
 今回、効果が確認されたCP2305は、この「脳腸相関」を利用し、整腸作用に加えストレスまでも緩和するという。従来、乳酸菌は摂取することによって腸内で悪玉菌を追い出したり、水分調節をしたりするが、CP2305は、これに加えて乳酸菌の腸への作用を、「脳腸相関」を利用して脳へも伝えることができるのだ。
 このほか、カルピス社と徳島大の共同研究でCP2305の具体的な効果として認められたものには、睡眠改善効果もある。ストレスを緩和することでリラックスでき、睡眠の悪化が改善されることも確認されたわけだ。
 乳酸菌がカラダにいいことは何となくわかっていて、これまでも何かのついでにスーパーやコンビニで乳酸菌製品を手に取っていた人はいるだろう。しかし、乳酸菌に期待される効果が広がるなかで、これからはインフルエンザの予防やストレス緩和、睡眠改善など、目的にあった乳酸菌を摂取する時代になるかもしれない。特に強いストレスを感じている人や質の高い睡眠を期待する人は、乳酸菌界期待のプレミアムな乳酸菌CP2305入りの製品を手に取ってみてはどうだろうか。 <文/日刊SPA!取材班>

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