現場マネージャーの暴走か…?「性加害問題の報道」や「元SMAPの起用」を巡ってテレビ局に”圧力”

創業者であり、’19年に死去したジャニー喜多川氏による“性加害問題”で世間を騒がせているジャニーズ事務所。5月14日には藤島ジュリー景子社長の謝罪動画と質問への回答を公開したが、納得いかない人々らがSNSで声を上げている。

一部の業界関係者からは「事務所の上層部と、現場マネージャー陣は意思疎通が図れていないのではないか」との指摘も漏れている状態だ。

14日、ジャニーズは公式サイトで「当社創業者である故ジャニー喜多川による性加害問題につき、大きな失望とご不安を与えてしまい、心よりお詫び申し上げます」(原文ママ、以下同)などと謝罪した。

また、イギリス公共放送「BBC Two」制作のドキュメンタリーで、今年3月に放送された『Predator:The Secret Scandal of J-Pop(捕食者:Jポップの秘密のスキャンダル)』の内容や、4月に元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が会見を開き、被害を訴えた点に関しては

「当然のことながら問題がなかったとは一切思っておりません。加えて会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております」

との見解を示した。

そして、ジュリー社長は「あらためて事実確認をしっかりと行い、真摯に対応しなければならないと思いました」と決意を新たに。今後、ジャニーズがこの問題とどう向き合っていくのか、大きな注目が集まっている。

「一方、ネットユーザーの間では、これまでジャニー氏の性加害疑惑について積極的に報じてこなかったメディアの姿勢を批判する声も高まっていたんです。しかし、ジャニーズの公式謝罪を受けて、NHKや民放の一部情報・報道番組でも伝えていました」(芸能ライター)

その裏で、ある地方テレビ局のスタッフは、声を潜めてこう明かす。

「うちの局の番組にJr.の子が出演しているのですが、現場のマネージャーから『ジュリー社長の謝罪はあまり取り上げないでほしい』と、やんわりとした要請を受けたそうなんです」

さらに、芸能プロ関係者からは、ジャニーズ事務所と元ジャニーズをめぐるこんな話も飛び出した。

「今年1月期の連続ドラマ『罠の戦争』(フジテレビ系)では、’17年9月にジャニーズを退所した元SMAP・草なぎ剛が主演を務めました。民放の連ドラ主演は6年ぶりで、『銭の戦争』(’15年)『嘘の戦争』(’17年)に続く“復讐シリーズ”の最新作とあって、大きな話題となりました。しかし、草なぎを連ドラの主演に起用したことが不服だったのか、デビュー組のマネージャーが、局のスタッフにクレームをつけてきたそうです」(芸能プロ関係者)

事務所が窮地に立っている今の状況を考えれば、こうした“圧力”とも言える行為は逆効果に思えるが……。

「ジュリー社長や広報担当の副社長などの指示だとは到底思えません。となると、マネージャーたちの独断で“圧力行為”をしてしまっていることになります。ジュリー氏側と現場スタッフはきちんとコミュニケーションが取れておらず、すれ違いが起きているのではないでしょうか。今の危機をたとえ乗り越えたとしても、このような体制を改善しない限り、また何らかのトラブルを抱える可能性があります」(同)

才能のあるタレントを多く輩出し、日本の芸能界を支えてきたジャニーズ事務所。ジュリー社長を主導にして、性加害問題の解決に取り組むとともに、会社自体を抜本的に立て直していって欲しいものだ。

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