瑞鳳殿、輝き再び 22年ぶり修復の本殿開帳始まる

仙台藩祖伊達政宗の霊(れい)廟(びょう)「瑞鳳殿」(仙台市青葉区)で、2001年4月以来22年ぶりに修復された本殿の開帳が24日始まった。彩色や黒漆の塗り直しなどが施され、鮮やかな姿を取り戻した。5月7日まで。

政宗の木像は初めて

 修復は22年10月下旬から約5カ月にわたり行われた。本殿に安置されている政宗の木像は1979年に制作されてから初めての修復で、衣装の蒔絵(まきえ)を塗り直した。

 木像に魂を込める開眼供養を兼ねた法要は、伊達家18代当主の伊達泰宗さん(64)ら4人が参列。伊達さんは「往時の姿のように再現され、政宗公も喜んでいると思う。多くの人に伊達の美を楽しんでもらいたい」と話した。

 旅行で仙台市を訪れた埼玉県坂戸市の無職小倉広子さん(73)は「本殿のはりの曲線がなめらかで美しい。(木像を)拝めて縁起が良い」と笑みを浮かべた。

タイトルとURLをコピーしました