環境に配慮、電力ビル周辺再開発 仙台市が「グリーンビル」第1号に認定

仙台市は23日、青葉区一番町3丁目の電力ビル周辺の再開発事業で、新たに建築される高層ビル2棟を環境に最大限配慮した「グリーンビルディング」の市内第1号に認定したと発表した。都心再構築プロジェクトの一環で認定は同日付。市の環境影響評価(アセスメント)の手続きが免除され、着工までの期間が1年~1年半ほど短縮される。

 市は地権者でつくる「一番町三丁目七番地区市街地再開発準備組合」の事業計画書の内容を検討した。組合がエネルギー効率の高い機器導入による省エネ化、緑化を施した広場設置などを進めるとともに、計画が建物の環境性能を総合的に評価するシステムに基づく自己評価で最高ランクだったことを踏まえた。

 郡和子市長は定例記者会見で「今回の認定をきっかけに他の大規模開発事業でもグリーンビルディングの制度を活用してほしい。杜の都にふさわしい都市空間を創出したい」と述べた。

 計画によると、電力ビル解体後、2035年度ごろまでに高さ約180メートルと約135メートルのビル2棟を建設する。オフィスや商業施設、ホテルの入居を見込む。

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