無印良品とそっくりな『パクリ無印良品』が中国で出回り、商標権訴訟で本家が敗訴し、約1000万円の支払いが命じられたが、いったいどういう判決なのか。中国版無印側が「日本の無印のほうが後からパクッた」と主張して、それが通ったらしいのだ。
日本の無印良品は1999年に、広告、キッチン用品、家具、文具、教育・娯楽品の5つのカテゴリーで、中国での商標権を取得した。05年に中国に本格的に進出し、現在は中国で約240店舗を展開している。
一方、パクリ側の中国の「无印良品」は急速に店舗数を増やし、現在30店舗。商品によってタグを使い分けており、商標権のない文房具などには「无印良品」、タオルなどの布製品には「無印良品」を名乗っている。
裁判でも負けて『本家』が1000万円の支払い
なぜそんなことが起きたのか。中国ではカテゴリーごとに商品権を取得することになっていて、日本の無印良品が中国で店舗展開をする前に、パクリ無印が一部布製品の商標権を取得してしまったからだ。
テレビ朝日解説委員の玉川徹「99年時点で、無印良品に布製品は入っていなかったの?」
遠藤誠弁護士によると、日本企業は中核商品を登録して、あとから商標権を増やしていく傾向があるので、無印良品もその隙をついて布製品の商標を取得されてしまったというわけだ。
玉川「中国のずる賢さをなめていたかも」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「悔しいけど、日本の弱さだよね」
無印良品の広報担当者は「布以外では勝訴しています。絶対に負けられないので、上告して争う」と話しているという。