仙台市若林区井土地区で、特産の長ネギ「仙台井土ねぎ」の収穫が最盛期を迎えている。甘みが強く柔らかい食感が特徴だ。
地元出身の農家でつくる井土生産組合が東日本大震災で被災した地域の名前を冠して、10年前に作付けを始めた。
15日は組合員らが約2ヘクタールの畑で、収穫機を使ってネギを引き抜いた。50本ほどをネットでくるんで束にした後、軽トラックの荷台に積んで調整場に運んだ。
ネギは長さ約70センチ、太さ約2センチほど。今年は記録的な猛暑で例年よりもやや細めという。市内の青果卸売会社を通し、県内のスーパーなどに並ぶ。
収穫は来年2月まで続く。代表理事組合長の大友一雄さん(79)は「仙台井土ねぎはミネラルが多く、甘みが強い。素材の味を楽しむには焼いて塩こしょうで食べるのが一番だ。おいしくできたのでたくさん食べてほしい」と話した。