宮城県山元町の山元いちご農園は、新品種の県産イチゴ「にこにこベリー」を使った新スイーツ「山元ミルキー」を販売している。東日本大震災で被災した農林水産業者を対象とする県6次産業化支援事業の一環として開発された。
イチゴと自家製ミルクプリンをベースにソフトクリーム、パンケーキなどの層を重ねた。最上部に果実とイチゴの綿あめを乗せ、いちごワインのソースを自分でかけて食べる。
農園に併設するカフェ「ベリーベリーラボ」で販売され、約500ミリリットルのカップに入って1200円(税抜き)。
飲食店の格付け本ミシュランガイド東京で一つ星を獲得した「レストランヒロミチ」のオーナーシェフ小玉弘道さん(48)が、レシピを考案した。
商品発表会が2月25日に同カフェであり、小玉さんは「イチゴの色合い、香り、酸味、食感が楽しめる複雑な構成にした」と紹介。山元いちご農園の岩佐隆社長は「農園で収穫を楽しんだ後に味わってほしい」と話した。
同農園は2011年6月、被災農家4人で設立。今季、にこにこベリーを約60アール栽培し、来季は約120アールに増やす予定。