生活をシンプルにすると、家がキレイになってお金も貯まる理由

 「お金を貯めたいのに、なかなか貯まらない」、「今自分の財産がいくらあるのかよく分からない」なんていうあなた。お金が貯まらないだけでなく、家の片づけができない、という悩みまで抱えてしまっていませんか?
 実は、「貯蓄」と「片づけ」というのは深い関係にあり、貯蓄が苦手な人は片づけも苦手、貯蓄が得意な人は片づけも得意、というケースが多いんです。多くの人にとって悩みである「貯蓄」と「片づけ」は、生活をシンプルにすることで解決することが可能です!
少ないモノですっきり暮らす人が増えている!
 いつも片付いた部屋。必要なものがすぐに取り出せる収納。モノは少ないけれど、かと言って買い物を我慢するわけでもなく、お気に入りのものに囲まれた生活。そんな生活ができて、さらにお金まで貯まったら、言うことありません。
 これを実現するためには、「少ないモノですっきり暮らす」ことが大切です。わたしたちは、多くのモノに囲まれて生活しています。そして、そのほとんどは本来なくてもいいものです。
 たしかに、「あれば便利」、「また使うかもしれない」、「いただきものだから手放せない」といった言い分もあるでしょう。しかし、「あってもいいけどなくても困らないもの」に対して、いったいいくらのお金と労力をかけているでしょうか?
 モノを収納するには広い部屋や収納家具が必要です。たくさんのものを所定の場所に片づけるのも、モノが多いほど時間もかかります。一番の問題は、なくてもいいものに囲まれて生活していると、さらに「あったら便利かもしれないけれど、なくても困らないモノ」を買ってしまうということ。このことに対して問題意識を持っている人は少ないですから、たくさんの人が、本当はなくても困らないものに対してたくさんのお金を使っています。
 もし、「本当に必要なもの」と「本当にお気に入りのもの」だけを持つ暮らしができれば、収納にかけるお金も時間も節約できますし、むやみに買い物することも無いので、自動的にお金が貯まりやすくなるのは目に見えています。
断捨離で「スッキリ感」を体験してみよう
 無理せずお金を貯めたい、キレイに片付いた家でゆったりくつろげる生活がしたい、と思いますよね。そんな人には、ぜひともお片づけをやってみてほしいです。
 やましたひでこさんの「断捨離」シリーズ、近藤麻理恵さん(通称こんまり)の「片づけの魔法」シリーズは、とても参考になると思います。わたし自身、もともと生活がシンプルなタイプですが、これらの本を読んだことでさらに持っているモノを厳選し、さらに暮らしやすくなりました。(お金も貯まりやすくなりました)
 いつか捨てようと思いながらもなかなか処分できなかったものや、あんまり気に入っていないのに無理して使っていたものなどを手放してみると、言葉では言い表せないほどのスッキリ感を感じることができます。
 さらに、モノを手放すときの罪悪感を感じることによって、「今後はもう要らないものは買わないようにしよう」と思えますし、粗大ごみを捨てると「今後は捨てるのが大変な大型家具を買うときはもっと慎重に判断しよう」と思えます。
シンプルライフでこんなところまで自動で節約!?
 断捨離やシンプルライフを実践すると、さまざまな面で、節約効果を実感することができます。
一つのモノを長く使うことで節約
 たとえばバッグ。安いモノだとあまりお手入れもしませんし、雑に扱ってしまうので型崩れして傷むのも早いです。でも、高くてもお気に入りのモノを買えば、お手入れもきちんとしますし、長く使うことになり、結果的には節約になります。「なくても困らないモノ」って、大事に扱うことができずに結局は無駄遣いになってしまうことが多いんです。
お掃除もシンプルに!
 掃除に使う洗剤、お宅にはいくつあるでしょうか? トイレ用洗剤、お風呂用洗剤、住居用洗剤。食器用洗剤、食器用漂白剤。洗濯洗剤、おしゃれ着用洗濯洗剤、柔軟剤、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤。挙げればキリがありません。でも、実際には洗剤には数種類しかありません。極端に言えば、重曹とクエン酸と石鹸があればほとんどの汚れは落とせます。強力な洗剤が必要になるのは、こまめに掃除しないからですしね。
 もちろん、いきなり洗剤をほとんどやめるのは大変なので、少しずつやめてみるといいですね。たとえば、トイレ用洗剤「ドメスト」は塩素系洗剤なので、カビキラー代わりに浴室掃除に使ったり、キッチンや洗面所などの排水口掃除にも使えます。
メイクもスキンケアもシンプルに!
 わたし自身、スキンケアは「たまにワセリンを塗る」程度のスキンケアしかしませんし、シャンプーも毎日せず基本「湯シャン」です。メイクも使うアイテムが少ない上に、お湯で落ちるものしか使わないのでクレンジング剤も不要です。メイクもスキンケアもシンプルにすれば、自動的に節約になりますし、時間の節約にもなりますよ。
 女性なら知っている人も多いかもしれませんが、「宇津木流」と呼ばれるスキンケアはおすすめです。宇津木龍一さんの「化粧品を使わず美肌になる!」はおすすめですよ。
食べ物もシンプルに!
 食べるのは大好きですが、毎日ご馳走を食べる必要はありません。むしろ、健康のためには1970年代の和食がいいとされていて、お肉少なめ、野菜たっぷりで品数の多い食事をすると健康になります。
 煮物やおひたしなど和食のおかずは作るのも簡単ですし、まとめて作って1週間程度は使いまわせるので毎日張り切って洋食を作るよりも断然楽なんです。まとめて作れば自然と光熱費の節約にもなりますよ。
 このように、普段使っているものや普段続けている習慣を「これって本当に必要なの?」と疑問を持って見つめてみると、案外要らないものがたくさんあることに気づきます。ポインとは、「無理をしないこと」。「貯金しなければ」、「シンプルライフを徹底しなければ」と思うとストレスが溜まってうまくいきませんから、単純に「自分にとって要らない気がするものはやめてみる」という感覚でシンプルライフを取り入れるのがおすすめですよ。(執筆者:吉見 夏実)

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