厚生労働省は19日、生活保護を受給した世帯が昨年10月時点で初めて150万世帯を突破し、過去最多を更新したと発表した。
厚労省によると、10月の受給世帯は150万2320世帯で、前月から4991世帯の増加。受給者数は207万1924人で、前月から6028人増加し、こちらも過去最多を更新し続けている。
生活保護の受給者数は昨年7月時点で初めて205万人を超え、戦後の混乱の余波で過去最多だった昭和26年度(月平均)を超え、過去最多を更新していた。
増加の背景には雇用の非正規化に伴う失業や高齢化などがある。今後、東日本大震災の影響で失業した人が生活保護を受給するケースが増えるとみられ、当面は増加傾向が続く可能性が高い。