生活者の2割がモバイル決済を利用、性年齢別では40代男性が最も多い結果に

博報堂の「博報堂金融マーケティングプロジェクト」は6月20日、「モバイル決済サービス(携帯電話を接触させたり、コードを表示したりして決済を行うサービス)」に対する意識・利用実態について2万人を対象に調査を実施。その結果を発表した。

「1カ月以内にモバイル決済サービスを利用した」と答えた生活者は20.0%と、20歳~69歳の男女の5人に1人がモバイル決済サービスを利用していることがわかった。
サービス種別では最も導入時期の遅い「QRコード決済」が一番多く、「キャリア決済」が2位という結果になった。

首都圏と首都圏以外で大きな差が見られたのは「スマホ等に設定した交通系ICカード」で、首都圏の方が利用者の割合が大きく、首都圏外と比べると約3倍の開きがあった。

基本属性で見ると、男女比は男性の方が若干多く(55.6%)、年代別では男性40代が14.3%で最も多かった。逆に一番少ないのは60代女性の4.7%で、性別と年代の違いで利用者の割合に約2倍の差があることがわかった。

モバイル決済サービスを利用している理由としては、「支払いが簡単にできるから」(59.9%)、「レジでの決済が早く済むから」(55.9%)が上位を占め、“決済の簡便化”が支持されていることがわかった。

モバイル決済サービスでの決済額についてのPSM分析(商品・サービスの適正価格を算出する分析手法)では、安すぎず高すぎず最も受け入れられやすい理想価格は1,413円、高すぎると感じずに利用できる上限価格は9,942円、安すぎて利用しづらい下限価格は111円であることがわかった。

【調査概要】

調査期間:
<スクリーニング調査> 2019 年2月28日(木)~2019年3月4日(月)
<本調査>2019 年3月1日(金) ~ 2019 年 3 月2日(土)
調査手法:インターネットパネルを利用した定量調査
調査対象者:20~69 歳の男女
調査対象者数:
<スクリーニング調査>20,000 サンプル
<本調査>3,120 サンプル
※エリア別のモバイル決済サービス利用者の性年代構成比でウエイトバックして集計・分析

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