東北大が整備を進める青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)で27日、企業と共同で次世代磁気メモリーの実用化などを目指す「国際集積エレクトロニクス研究開発センター」の開所式があった。
センターは同キャンパス内の産学連携拠点「サイエンスパーク」の第1号施設。鉄骨造3階の研究棟に、企業と同規格の研究開発ラインのクリーンルームを備える。東京エレクトロン(東京)が総工費22億円を負担した。
主な研究対象は、次世代磁気メモリーの「STT-MRAM」。スマートフォン(多機能携帯電話)など電子機器の飛躍的な省電力化が期待されるという。
センター長の遠藤哲郎教授(電気エネルギーシステム)を中心に数年後の量産化を目指し、国内外の半導体や製造装置メーカー約20社と研究開発を進める。