田中、大リーグ挑戦表明 東北楽天は残留要請

日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)との間で17日、移籍に関する新しいポスティングシステムが発効した。プロ野球東北楽天の田中将大投手(25)は同日、仙台市内の球団事務所で立花陽三球団社長と会い、新制度を利用しての大リーグ移籍の希望を伝えた。球団は結論を持ち越した。
 記者会見した田中は「来シーズン、メジャーに挑戦させてほしいという希望を伝えた」と話した。立花社長は「球団としては連覇を狙う大事な戦力なので残ってくれるようお願いした」と残留を要請したことを明らかにした。
 球団は今後、三木谷浩史オーナーと協議した上で容認するかどうかの結論を出す方針。
 新制度は入札制ではなく、日本の所属球団が米球団から受け取る譲渡金を上限2000万ドル(約20億6000万円)で提示し、その額を支払う意思のある全ての球団と30日間交渉できる。制度を申請する期間は毎シーズン11月1日から翌年2月1日まで。
 旧制度では松坂大輔投手やダルビッシュ有投手(宮城・東北高出)の落札額は推定で5000万ドルを超えた。
 上限額が抑えられたことで楽天球団側が容認するかどうかが注目される。

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