滋賀県教育委員会は26日、勤務する県立学校の男子生徒にキスをするなどのわいせつな行為をしたとして、女性教諭を懲戒免職処分としたと発表した。処分は同日付。女性教諭は「自分の感情のまま冷静な判断ができず、許されないことをした」と話しているという。
県教委によると、女性教諭は平成30年6月上旬~11月上旬、5回にわたって滋賀県東近江市内の路上に駐車した自分の車の車内で男子生徒にキスをしたり、体を触ったりするなどのわいせつな行為をした。長時間駐車している車を不審に思った通行人が警察に通報し、発覚した。女性教諭は滋賀県警に県青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検されたが、大津地検は起訴猶予処分とした。女性教諭と男子生徒は交際していたという。
県教委教職員課の岸田英嗣課長は同日、滋賀県庁で記者会見し、「教育に対する県民の信頼を失った」と謝罪した。一方で、「被害者の特定につながる」として、女性教諭の勤務先や年齢などは公表しなかった。