村井嘉浩宮城県知事ら10県の男性知事で結成した「子育て同盟」の発足式が9日、東京の都道府県会館であった。少子化の改善に向けて連携を強め、国に政策を提言していく方針を確認した。
2女を持つ村井知事、育児休暇を取得した経験がある鈴木英敬三重県知事や湯崎英彦広島県知事のほか、長野、鳥取、岡山、徳島、高知、佐賀、宮崎各県の知事が参加。文書に署名し、全員で宣言文を読み上げた。
発起人の平井伸治鳥取県知事は「子どもは宝、育てることは喜びであり、未来をつくること。国の礎づくりを地方の現場から進める」と強調。村井知事は「10県が力を合わせ、子どもを生みやすく、育てやすい環境をつくりたい」と話した。
メンバーは森雅子少子化担当相、田村憲久厚生労働相を訪問。首相官邸で安倍晋三首相とも懇談し、地方発の取り組みに理解を求めた。
同盟は子育て支援策の情報交換や相互利用を通じ、先導的な政策の共有を目指す。7月には鳥取県で子育てサミットを開催する。