[ロンドン 29日 ロイター] 米経営コンサルタント会社マーサーが発表した2010年の世界主要都市の生活費番付で、アフリカ中西部アンゴラの首都ルアンダが首位となり、昨年トップだった東京が2位に後退した。チャドのヌジャメナが3位、ガボンのリーブルビルも7位に入り、アフリカから初めて3都市がベスト10に入った。
同番付は、世界214都市の住宅費や交通費、食費など200項目以上を調査し、ドル建てに換算した上で、ニューヨークを基準に指数化したもの。
アジアでは昨年2位だった大阪が6位に後退し、香港が8位でチューリヒと並んだ。このほか、モスクワが4位、ジュネーブが5位、コペンハーゲンが10位となっている。
米国の都市はニューヨークが27位、ロサンゼルスが55位となり、南北アメリカ大陸で最も上位に入った21位のサンパウロを下回った。
一方、最も生活費の安い都市はパキスタンのカラチ。昨年は南アフリカのヨハネスブルクだった。
マーサーの調査担当者は「アフリカの都市については、鉱業、金融サービス、航空、製造などビジネス分野で情報を求める声が増えている」と話している。