番組製作陣が答える「性格のいいフリーアナウンサー」

売れる芸能人の共通点は「性格がいい」こと。女性アナウンサーもしかり。人柄と人気は比例する。局内での評判がいいほど多くの番組からオファーが来て、知名度も上がっていくからだ。

今回、大手広告代理店が民放各局のプロデューサーやディレクター、外部の制作スタッフなどにアンケートを実施。各局の局アナとフリーアナウンサーを対象に「本当に性格のいい人」を調査した。

フリーアナウンサーの「いい人」ランキングを見てみよう。各局のプロデューサーや制作会社関係者、スタッフなど200人にアンケートをおこなっている。各局のプロデューサーや制作会社関係者、ヘアメイクなど200人に「仕事をしたフリーアナウンサーで性格がいいと思う人」をアンケート(複数回答可)。とてもよい=5ポイント、よい=4ポイント、普通=3ポイント、少し改善してほしい=2ポイント、苦手=1ポイントで集計し、ランキング形式で集計した。

1位に輝いたのは、驚異の768ポイントを獲得した新井恵理那。「愛鳥のボタンインコが死んだとき、インスタで号泣していた」「番組で使うポップを自分で一生懸命作るほどの凝り性」「キー局の就職試験全敗の悔しさからか、現場では人一倍の頑張り屋さんで、腰も低くスタッフ受けも抜群」と、「いい人」エピソードは豊富だ。

「2021年のテレビ番組出演本数は379番組と、芸能界全体でベスト20(17位)にランキングされた人気者です。フリーアナで唯一のランクインですから快挙です。これだけ使われるのも、新井さんの性格のよさが評価されているからでしょう」(代理店関係者)

2位は高島彩。「まさに『一を聞いて十を知る』タイプ。仕事の集中力と落ち着いた対応はさすがのキャリア」「ドラマ(『下町ロケット』)は経験がなかったのに、台本がちゃんと頭に入っていてセリフもスムーズだった。帰りのバラシも手伝ってくれて現場が早く終わった」などTBS関係者からの得票も多かった。

3位は「言葉遣いから所作からとにかく丁寧」と愛されキャラの皆藤愛子、4位には「本当は上品なんだけど、テレビのためにと割り切って下品なこともやってくれる」という大橋未歩がランクイン。

5位には「関西出身ということもあって『ボケ』ができる機転のよさが抜群」という川田裕美が選ばれた。

「3人とも『いい人』エピソードが多いですね。大橋さんと川田さんはフリー転身後に、自分なりの居場所を見つけて手堅く仕事をしていると思います」(前出・代理店関係者)

いまやアナウンサーというよりも、女優として活躍する田中みな実は6位。「昔は目立ってやろうと必死だったのが懐かしいくらい落ち着いている」「フリーになっても変わらず接してくれる」「話題が豊富でおしゃべりしていると楽しい」と、現場人気は高い。

フジテレビのエースアナとして活躍していたカトパンこと加藤綾子は7位。「ちょっとした話を振っても大げさに喜んでくれるサービス精神は相変わらず」「スタッフの体調などを気遣って声をかけてくれるのが嬉しい」と、古巣からの支持を得ている。

ちなみに、最年長の52歳で9位にランクインした有働由美子は「スタッフがもたもたしていると、自ら率先して手伝ってくれる世話焼き好きな一面がある。阪神が勝つと機嫌がいい(笑)」と、愛されキャラのようだ。

フリーアナについて代理店関係者が総評する。

「『性格がいい』人が高評価なのは、局アナよりもフリーのほうが顕著かもしれません。人柄がよければ、また一緒に仕事をしたいと思うのは自然なことですからね。

1位の新井恵理那さんは、『彼女と仕事をしたことがある』という人のほとんどが『とてもよい』か『よい』と答えていました。大きな報道番組を担当している高島さん、加藤さん、有働さん、小川彩佳さんはその局からの “縛り” もあり、他局には出演が少ないんですが、長いキャリアと堅実な仕事ぶりが評価され、全員が10位以内にランクインしています。

一方で、田中さん、鷲見玲奈さん、宇垣美里さん、神田愛花さんはタレントとしての需要のほうがあります。彼女たちに対しては『性格がいい』だけでなく『苦手』にまで票がまんべんなく入っています。それくらい個性が強くないとタレントとしては埋もれてしまうのでしょう」

「いい人」効果で、女子アナ界の勢力図が激変するかもしれないーー。

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