痴漢は40代会社員が最多 動機の5割「興奮する」

 警察庁は今年5~7月に痴漢行為で摘発された219人の動機などについても取調官らを通じて調査を実施した。職業別では会社員が112人(51・1%)、年代別では30代が74人(33・8%)と最も多く、会社員に限ると40代が最多だった。
 会社員に次いで多かったのは、無職10・5%、アルバイトと大学生がそれぞれ5%、公務員3・7%。犯行路線と時間は「自分の通勤・通学と同じ」がともに半数以上を占め、「たまたま」は2~3割だった。
 動機の最多は「興奮するから」が49・8%。このほか、ストレスがたまっていた(6・8%)▽飲酒して気持ちが大きくなっていた(14・6%)▽混雑で密着したりして興奮した(5%)となっている。
 被害者を狙った理由は「偶然近くにいた」と「好みのタイプだった」がそれぞれ50・7%、33・8%。被害者に目を付けたのは「その日」(80・8%)、
「電車の中」(78・1%)が多かったが、「事前に目を付けた」も8・6%いた。
 また、痴漢を行った場所は、一番混雑するドアとドアの間が57・5%。特にドアに入ってすぐの隅が多く、女性はできる限り座席と座席の間に入った方が安全という傾向がみられた。

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