円高と株安のダブルパンチで、いまだ先行きが不透明な日本経済。会社帰りに一杯やろうにも、先立つものがままならず……。なんて人も多いんじゃないでしょうか。
そんな中、アフター5の穴場スポットとして、ファミレスが隠れた人気です。最近のファミレスって、アルコール類がけっこう充実しているんですよ。しかも価格が安い! 普通の居酒屋と比べて、かなり割安で楽しめるんです。
もっとも、居酒屋などと比べてお酒の種類が少なかったり、料理が偏るのは仕方のないところ。そこで大手チェーン10系列のメニューを調べて、「ファミレス飲み」ならこのチェーン」ランキングを勝手に作っちゃいました。
調査結果は左上の表の通り。○印は何らかの形で、その飲み物があることを示しています。◎は種類が非常に充実していること。サワーで一部△があるのは、缶チューハイの意味。サイドメニューは筆者の主観で充実度を三段階に分けてみました。(トップ画像参照)
以上の結果から、栄えある第1位は中華系ファミレスのバーミヤンに決定! お酒の種類が一番多く、紹興酒も頼めます。コースメニューが2種類(1344円・1764円)あり、原則全店舗で利用できるのもグッド。さらに単品で頼める料理が多く、サイドメニューが充実しているんですよ。ファミレスのメニューは定食系が中心ですが、ここではいろんな料理を注文して、みんなでわいわい、お皿を回しながら楽しめるんです。
第2位はイタリア料理系のサイゼリヤでしょう。なんといっても1、5リットルのハウスワインが1060円という価格設定は強力すぎ。コースメニューも1000円・1250円・1500円・2000円の4コースがあります。仮に4人で2000円のコースを頼み、1.5リットルのハウスワインを赤・白で2本頼んだとしても、一人当たり約2500円! イタリアならではの食後酒グラッパが頼めるのもポイント高し。ただしコースメニューは一部店舗のみ実施なので注意してください。
正当派ファミレスを希望なら、ガストとジョイフルがオススメです。よって両チェーンを共に3位とします。ガストは東日本中心、ジョイフルは西日本中心に展開し、総店舗数も1位と3位のライバル同士。アルコール類もバランス良くそろっています。ガストの特徴は和食系のサイドメニューが充実していること。ジョイフルは同じメニューでも、微妙に価格が安い点が強みです。中ジョッキがガスト450円に対してジョイフルは349円。
若鶏の唐揚げがガスト313円に対してジョイフルは299円。家や職場から近い方でどうぞ。
隠れ1位でプッシュしたいのがジョナサン。正当派ファミレスでお酒の種類も多く、一部店舗ではコースメニューもあります。1品だと304円、2品セットで525円というサイドメニューの価格設定も嬉しい。しかも生ビールにはピッチャーまである!
宴会を想定しているとしか思えません。
また、細かいところではウイスキーと焼酎がミニボトルになっていて、ドリンクバーとセットなんですよ! コークハイやカクテルサワーなど、自分だけのアレンジで楽しめるんです。さっそくお店で試したところ、ドリンクバーに炭酸水のボタンを発見! メニューにはないハイボールも作れました。残念ながら出店エリアが関東圏だけなので5位としましたが、このサービスは他のチェーンでも普及して欲しいですね。
なおコースメニューは週末や時間帯によっては注文できない場合があります。大人数で来店すると席が不足する恐れもあるので、事前に問い合わせのうえ、お店に予約しておくと良いでしょう。またファミレスの多くは郊外にありますが、飲酒運転は厳禁です。最後にいくら安いからといって、飲み過ぎにはご用心。(小野憲史)