登米のキャベツ、香港に初輸出 東経連が販路拡大を支援

日本はここまで安い国になってしまいました。国民の低所得化のたまものですね。

全農宮城県本部は、東北経済連合会の支援を受けて今月、県産キャベツを香港に初めて輸出する。東経連が九州経済連合会と進める東北産品の販路拡大事業の一環。県本部は新型コロナウイルス禍で外食向け販売が苦しい中、新たな販路として大きな期待を寄せる。

香港向けのキャベツを一つずつ検品する担当者=仙台市若林区の全農県本部

 輸出するのは登米市産のキャベツ630箱(1箱8玉入り)。8日に仙台市若林区の県本部で検品作業があり、担当者が一つずつ余分な葉や茎を除き、虫や病気がないかを確かめた。長時間の輸送で品質が落ちないよう、通常は実施しないタオルで水分を拭き取る作業も追加された。

 キャベツは9日に出荷し、九経連主導で設立した商社の九州農水産物直販(九直、福岡市)を通じ、香港の小売り大手デイリーファームグループに販売する。九直によると今回の輸出は試行の位置付けで、取引の継続は香港での反応を見た上で判断するという。

 登米市は県内有数のキャベツ産地。県本部が2020年度に出荷したキャベツ1891トンの約8割に当たる1563トンが登米産だった。県本部の担当者は「来年以降の輸出量の拡大に向けて、まずは今回しっかりした品質のものを出荷したい」と話した。

 東経連の販路拡大事業では、農業生産法人やまもとファームみらい野(宮城県山元町)が2、4月に九直を通じてサツマイモ計約6トンを香港へ輸出。品質や輸送のテストに「合格」し、11月~来年3月に約120トンを本格輸出する商談がまとまった。

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