宮城県南三陸町の南三陸ワイナリーが町内産のブドウで醸造したワインを初めて商品化し、10日に販売を始めた。ブドウ栽培が始まって4年目の収穫で南三陸産ワインが完成した。
ブドウ栽培は2017年に入谷地区の畑で、当時の地域おこし協力隊がワイン造り事業の一環で始めた。南三陸ワイナリーが活動を引き継ぎ、昨年10月に白ワイン用のシャルドネ360キロを収穫した。これまで1000人以上のボランティアが植樹や草刈りに協力した。
ワインは志津川漁港近くの海辺に立つワイナリーで醸造し、1月下旬に瓶詰めした。佐々木道彦社長(48)は「香り豊かで、すっきりした味わいの白ワインに仕上がった」と話す。
ワインは750ミリリットル入り4950円。発売本数は250本で、南三陸ワイナリーと公式オンラインストアで販売している。連絡先は同社0226(48)5519。