ジャニーズ事務所が10月2日に行った会見で、運営を担当したコンサルティング会社が「指名候補記者リスト・指名NG記者リスト」を作成していた問題について、「リストはジャニーズ事務所の要望に基づいて作成された」という運営スタッフの証言を「FRIDAYデジタル」が5日、配信した。ジャニーズ事務所はリスト作成には関わっていないと、重ねて強く関与を否定しているが……。 【写真】ジャニーズ会見に姿見せなかったモヤモヤ…白波瀬傑氏の名刺は当時“銀ピカ”だった 「ジャニーズ事務所の関与を聞いて驚いたというより、『そりゃそうだろう』という納得感が強い。正直、驚きはありませんでした」 こう語るのは大手芸能事務所幹部だ。 「外資系コンサル会社がジャニーズ事務所に忖度して勝手にリストを作成するなんて、この状況では冷静に考えてあり得ません。これまで芸能人の謝罪会見をたくさん見てきましたが、事務所の要望が一切含まれていない会見はありませんでした。というか、それこそ業界に長くいる人間であれば、10月2日の会見こそ典型的なジャニーズのやり口だと思うでしょう。藤島ジュリー景子前社長や、白波瀬傑前副社長のマスコミ操縦方法なんです」 ■“アメ”をありたがるスポーツ紙のズブズブの関係 2日の会見では、指名されなかった“NG記者”やジャーナリストの存在ばかりが目立っているが、実はもう一つ、注目されていない事実がある。 「NGリストには入っていないのに、当日はほとんどのスポーツ紙が質問をしていません。一社だけジャニーズアイランド社長、ジャニーズ事務所副社長、タレントの“三足の草鞋”を履くことになる井ノ原快彦氏の苦労をおもんぱかる質問をしていましたが、性加害問題の本筋に鋭く切り込んだスポーツ紙はありませんでした。その一方で、スポーツ紙は記者会見前後も『木村拓哉のエージェント契約』といった“抜き”と呼ばれる関連情報を他社に先んじて報じています。ジャニーズと懇意にしていた芸能リポーターやテレビ局ばかりが話題になりますが、“アメ”を貰ってありがたがるスポーツ紙の方がむしろズブズブの関係です。その関係性は今も変わらないということです」 そこは「やはりジャニーズ事務所の闇を知る白波瀬氏の存在が大きいのではないか」と、テレビ局関係者。 「白波瀬氏は、事務所が設置した再発防止特別チームの調査報告書で、ジャニー喜多川氏の姉・故メリー喜多川氏や、ジュリー氏らと共に、ジャニー氏に対する監視・監督義務を全く果たさず、性加害の継続を許す要因になったなどと指摘された人物。副社長を引責辞任しましたが、事務所には引継ぎ名目で今も嘱託社員として残っています。つまり、肩書きがなくなっただけで、いまだに暗躍し、テレビ局やスポーツ紙に目を光らせている。9月7日の会見以降も、メディアに対し、報道内容について電話で抗議したという話が一つや二つではありません。FRIDAYデジタルが『ジュリー氏も会場にいた』と報じ、ジャニーズ側は『事実無根』と完全否定していますが、実質的に2日の会見を裏で仕切っていたのも白波瀬氏でしょう。構造は全く変わっていないのです」 ジャニーズ事務所が名前を変えて新エージェント会社を設立しても、“ジャニーズの闇を知る人物”が説明責任を果たさない限りその本質は全く変わらない。