宮城大事業構想学部の学生たちが、宮城県白石市と丸森町の観光情報を発信するインターネットサイトを制作している。主に20~30代の若い世代向けに、お薦めスポットを紹介。学生たちは「サイトを通じて、地域の魅力をたくさん知ってほしい」と話している。
サイト名は「白石・丸森おでかけガイド」。宮原育子教授(地域資源論)の研究室に所属する3年生10人が手掛けている。
「刺激的な学生旅」「ちょっと大人なデート旅」「家族で行こう! はじめてのおでかけ」の3テーマを設け、白石市と丸森町に分けて観光情報を掲載。学生旅の白石では小原温泉の旅館などを、デート旅の丸森では不動尊公園内のレストランなどを紹介している。
手書き風の地図や写真をふんだんに盛り込み、全体のデザインを親しみやすく工夫した。取材で出会った人へのインタビュー企画「まちびと発見」や、中国人留学生が中国語を交えて地域の魅力を伝えるコーナーなども用意した。昨年12月には交流サイト「フェイスブック」と連動した情報発信も始めた。
活動は昨年5月、ドライブを通じた地域振興を目指す日本自動車連盟(JAF)と連携し、本格的にスタート。JAFが観光客誘致で契約を結ぶ白石市、丸森町にスポットを当てることにした。学生たちは月1、2度のペースで現地の名所や旧跡、飲食店などを訪ね、情報収集と取材を重ねている。
宮原教授は「学生の視点で地域の魅力を発掘し、多くの人に来てもらえるよう発信したい」と語る。メンバーの一人、小野寺真依子さん(20)は「人々の笑顔や温かさが魅力の地域。取材で感じたことをうまく伝えたい」と意気込む。