白石市が除染計画案 空間放射線量、年1ミリシーベルト以上

福島第1原発事故に伴う放射性物質の除染について、宮城県白石市は実施計画案を策定し、22日、住民説明会を始めた。
 計画期間は2012年4月から14年3月までの2年間。除染対象は空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルト(年間1ミリシーベルト)以上の地域とした。保育園、幼稚園、小中学校、高校などが最優先で、次いで通学路の側溝、公園、公共施設など。
 住宅や農地などは、市が所有者と協力して取り組む方針を示した。
 除染に伴って発生する土壌に関しては、仮置き場の設置を検討しているとしたが、現状では決まっておらず、当面は現場で保管する。
 福島県境の越河地区であった説明会では、住民から「放射性廃棄物を農地の近くに捨てられたら、農家をやめざるを得ない」「風評被害対策はどうするのか」などの意見が出た。
 白石市は今後、4月12日までに、市内9カ所で住民説明会を実施する。

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