大丸神戸店(神戸市中央区)は、例年1月2日から実施する初売りセールの見送りを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているためで、福袋は2、3日の販売をやめ、4日以降に分散させる。兵庫県内の他の百貨店も混雑回避に努める。年明けの初売りは、いつもと違った光景になりそうだ。(三島大一郎)
元日に休業し、2日から営業する大丸神戸店。これまで、セールと福袋目当ての客でにぎわってきた。来年は一転、担当者は「一斉に来店せず、安心して正月の買い物を楽しんでもらえるよう工夫する」と話す。
衣料など各テナントの福袋は4日以降に順次販売する。特に人気が高い食品売り場の福袋は、9日から3日間、初めて催す「えびす祭り」で販売する。
また、同店が企画する福袋「初夢袋」は、体験型路線をさらに強める。セスナ機での遊覧飛行(3人まで1組7万円)や、貸し切りヨットで行く無人島ツアー(1人9万3600円から)などの内容で、抽選の応募受け付けを店頭からホームページ上に切り替えた。
一方、加古川ヤマトヤシキ(加古川市)の初売りセールは、通常通り2日から。ただ、地下1階の食品売り場に福袋を買い求める客が殺到するのを避けるため、菓子類など常温で販売できる商品は6階の催事場で販売する予定という。
神戸阪急(神戸市中央区)、山陽百貨店(姫路市)も2日から初売りセールを行う。来店客に検温やマスク着用を呼び掛け、入場制限を行うなど感染対策を徹底する。
神戸阪急では「スペシャル福袋」として、ネックレスやイヤリングとセットで、真珠の選別体験ができる福袋(10万円から)などを準備している。