百貨店連合ブランド「Reーarth」好調

【人気の一品】
 消費低迷で不振が続く百貨店業界。なかでも地方の百貨店は深刻だ。そんななか、名鉄百貨店(名古屋市中村区)と地方百貨店3社が共同で立ち上げた婦人服の新ブランド「Reーarth(リ・アース)」が好調な滑り出しをみせている。
 名鉄百貨店本店5階の売り場には平日にもかかわらず、品定めする女性の姿が目立つ。同ブランドのターゲットは50歳以上だが、売り場を担当する神野(じんの)稔マネジャーは「5月の母の日に、母と娘が親子で色違いのジャケットを買っていかれましたね」と話す。
 売り場ができて1カ月余りだが、顧客名簿には70人以上が登録されている。売り場を担当する加藤美樹さんは「これまでの新ブランドの中では最も反応が良い」と手応えを感じる。
 売り場に並べられたジャケットやパンツなどは、パステルカラーといった明るい色が中心で、カジュアルな雰囲気のものが多い。
 名鉄百貨店のほか、藤崎(仙台市)、天満屋(岡山市)、井筒屋(北九州市)と共同で、オンワード樫山に大量発注することで、価格を従来品よりも30%程度安く設定した。今回の4百貨店による企画商品は、業界にとっても活性化策のひとつのモデルケースとなりそうだ。

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