盛岡さんさ踊り中止 1978年の開催以来初

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、「盛岡さんさ踊り」の実行委員会(会長・谷藤裕明盛岡市長)は21日、8月1~4日に市中心部で予定されていた今年の開催を中止すると発表した。中止は1978年の第1回開催以来初めて。
 谷藤会長は記者会見で「残念な気持ちでいっぱいだが、出演者や来場者、市民の安全のためにやむなしと判断した」と説明。実行委員長を務める谷村邦久盛岡商工会議所会頭は「今後、ビジュアルでさんさの楽しさを伝えられるような方法を考えている」と述べた。
 実行委が17~20日に書面表決を実施した結果、9割以上の委員が中止と回答。21日に役員会で協議し、開催中止を正式決定した。さんさに合わせて毎年選出される「ミスさんさ踊り」の審査も実施しない見通し。
 さんさ踊りは藩制時代からのルーツを持つ盛岡の代表的な夏祭り。昨年は4日間で延べ253団体3万5500人が出演し、過去最多の149万1000人が来場した。

◎黒石よされも

 青森県黒石市の夏祭り「黒石よされ」(8月15~20日)の実行委員会は21日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年の開催を中止すると発表した。1958年に祭りが始まって以来中止は初めて。
 参加団体などの意見を踏まえ、実行委役員会で正式決定した。例年6万人以上の観客が訪れる。メインの「流し踊り」のほか、沿道の観客を巻き込んで輪になって踊る「回り踊り」などが行われる。

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