盛岡のタカラレーベン高層マンション、地元住民の会が協議継続を断念 納得できる回答得られず

盛岡市紺屋町に建設中の高層マンションを巡り、近隣の商店主らでつくる「紺屋町まちづくりの会」は24日、岩手県庁で記者会見し、事業主のタカラレーベン(東京)と続けた協議に進展が見られないとして、今後同社との交渉に関わらない方針を明らかにした。

 まちづくりの会によると2月、同社に市の条例に沿った住民説明 会の開催を要望。5月まで計4回の会合で、建物の高さの変更や街並みと調和した外観への変更を求めたが、納得できる回答を得られなかった。一般市民向けの説明会の開催も要望したが、拒否されたという。

 同会の担当者は「地域との共生に向けて冷静な交渉を心がけてきたが、(相手の対応を受けて)これ以上は継続できないと判断した」と語った。今後は街づくりのルールの見直しなどを市と協議する方針。

 同会は、高層マンションの建設により、なりわいの継続を不安視した近隣の商店主らで結成。同社と住民説明会の交渉や市へ景観保護のルールの策定の要望を行っていた。

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