有価証券報告書に自分の報酬を約50億円少なく記載したとして、金融商品取引法違反容疑で逮捕された日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、逮捕容疑の5年分とは別に、直近3年分の報酬も少なく記載していた疑いがあることが21日、関係者への取材で分かった。
この3年で受け取ったと報告書に記されているのは計約29億円。東京地検特捜部は、ゴーン容疑者が実際に受け取った金額はこれを上回るとみて実態解明を進める。虚偽記載の額はさらに膨らむ可能性もある。
日産は22日に臨時取締役会を開き、ゴーン容疑者の会長職を解く。