相互利用16年春開始 仙台イクスカとJR東スイカ

 仙台市は13日、交通局がことし12月に導入を予定しているカード型IC乗車券「イクスカ」とJR東日本の「Suica(スイカ)」を、2016年春から宮城県内と隣県の一部で相互利用を開始すると発表した。
 イクスカとスイカが利用できるエリアは図の通り。仙台市地下鉄が南北線と15年開業の東西線、バスは市バスや宮城交通の一部が対象になる。
 鉄道はエリア内のJR東北、仙山、仙石、常磐線などの9線と仙台空港鉄道。北方面は東北線の平泉、南は同矢吹、西は磐越西線の喜多方までそれぞれ利用できる。
 首都圏私鉄の「PASMO(パスモ)」やJR西日本の「ICOCA(イコカ)」など、全国9種類のIC乗車券も、エリア内ではスイカと同じ使い方ができる。
 市交通局の担当者は「首都圏や関西圏などのビジネスマンや観光客が仙台エリアを移動する際、IC乗車券を持っていれば公共交通機関での乗り換えが便利になる。市地下鉄やバスの需要増も期待したい」と話す。
 イクスカは、東京や関西などでは利用できない。市交通局はポイントサービス制度の導入や、定期券の機能を持たせるなど、付加価値を高めて利用客の開拓を図る。東西線の開業に合わせ、市バス、宮城交通の路線バスにも利用範囲を拡大していく。

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