県品評会水稲うるち玄米部門最高賞 豊里の農家が2年連続

農産物の生産技術を競う本年度の県農林産物品評会(県主催)の水稲うるち玄米部門で、宮城県登米市豊里町の佐々木金三さん(53)が最高賞の農林水産大臣賞を受けた。豊里地区の農家が同部門のトップに立つのは2年連続。地域の仲間も受賞を喜んでいる。
 水稲うるち玄米部門の品評会は12、15の両日、県庁と県古川農業試験場(宮城県大崎市)で行われ、127点が出品された。
 佐々木さんはササニシキを出し、形状や食味が評価を受けた。農林水産大臣賞を受けた農家は受賞の翌年の秋、天皇家にコメを献上する。
 佐々木さんは7ヘクタールの田んぼでササニシキ、ひとめぼれなどを生産。同部門に出品したのは2008、09両年度に続き3回目だった。
 水稲うるち玄米部門で前年度に農林水産大臣賞を受けたのは、登米市豊里町の佐藤幸治さん(53)。佐々木さんと一緒に、みやぎ登米農協稲作協議会豊里稲作部会に所属している。
 豊里稲作部会の会員は約20人。やや大きめで粒がそろったササニシキや、タンパク質の含有量が少ない品種の花キラリなど、特徴のあるコメの生産に取り組んでいる。
 佐々木さんは「重みのある賞を受けられ、うれしい。稲作部会の会員と切磋琢磨(せっさたくま)してきた成果だ」と語る。佐藤さんは「売れるコメ作りに一緒に励んできた仲間が受賞できて良かった」と喜んだ。

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