奥州街道の観光ルート化を進める一関、栗原、仙台各市などの市民団体は20日、岩手、宮城の県境に近い岩手県一関市真柴地区の山林内に残る街道約400メートルの区間で、やぶの刈り払い作業を行った。
「いわいの里ガイドの会」(一関市)や「いわて街道交流会」(盛岡市)、「くりはら街道会議」(宮城県栗原市)などから約40人が参加。刈り払い機やかまで生い茂る草木を刈って、歩きやすいようにした。
今回の作業で、栗原市から一関市にかけての街道約37キロがおおむね散策できる状態になったという。栗原市内の街道ではこれまでに、市民団体や地元住民が山林内の区間を刈り払いしたり、案内板を立てたりしている。
いわて街道交流会の海野尚幹事(56)は「隣県同士の交流を広げる道になりそうだ」と期待を寄せ、くりはら街道会議の小野寺健太郎会長(52)は「奥州街道を生かした観光などで岩手側と協力していきたい」と話した。