県産牛マカオへ出荷 仙台市長と現地関係者、積極的PRを誓う

 仙台市宮城野区の市食肉市場で処理された県産牛肉をマカオに輸出する準備が整い、同市場で9日、初出荷式が行われた。2頭分の牛肉を積んだトラックは通関手続きを行うため、仙台空港に向けて出発した。
 全農県本部や市場の関係者ら約60人が参加した式典で、奥山恵美子市長は「年間2000万人以上の交流人口がある国際都市マカオで、仙台牛が高く評価されるよう努めたい」とあいさつ。代表者らがテープカットして初出荷を祝った。
 市国際プロモーション課によると、今回輸出されるのは、登米市で生産された仙台牛と宮城日高見牛各1頭分のロースやヒレ、バラなど計約640キロ。今後は、年度内に約2トン、2011年度は10トン以上の輸出を見込んでいる。
 現地で、食肉流通量の約4割を取り扱うマカオ冷凍食肉協会の梁仕友会長は「行政、民間レベルの交流が輸出のきっかけとなった。日本の牛肉の中でも仙台牛を積極的に扱っていきたい」と話した。
 仙台牛の輸出は昨年8月、伊藤敬幹副市長のマカオ訪問を機に具体化した。マカオ政府が12月、市場内のと畜場と食肉処理施設を輸出食肉取り扱い施設に認定し、初出荷に向けた準備が進められていた。
 通関手続きを経た牛肉は輸送車で成田空港に運ばれ、13日にマカオ直行便で空輸される。

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