県震災アーカイブ 35市町村連携31万件公開

宮城県は15日、東日本大震災の被災状況を記録した写真や映像、行政資料をデジタル化し、ウェブ上で公開する「東日本大震災アーカイブ宮城 未来へ伝える記憶と記録」の運用を始めた。
県内35市町村と連携して構築。自治体などから寄せられた行政資料3万件、写真38万8000件、音声・動画1000件の計41万9000件の資料から、計31万7000件を公開した。
県災害対策本部の文書や県内小中高校の文集、自衛隊の活動状況など種類は多岐にわたる。震災直後の混乱の中で手書きされた文書もある。公開資料は随時追加更新する予定。
市町村や任意の地域、資料の種類、フリーワードといったさまざまな条件から検索、絞り込みが可能。検索結果はサムネイル形式で表示される。国立国会図書館の震災アーカイブ「ひなぎく」からも検索できる。
ダウンロードする場合は利用規約に同意し、目的や氏名、連絡先などを入力する必要がある。県生涯学習課は「被災記憶の風化防止とともに、大規模災害に備え た防災対策や防災教育の充実のために利用してほしい」と話す。連絡先は県図書館震災文庫整備チーム022(377)8498。

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