着なくなった衣類の無料交換会「仙台リファッションデー」(実行委員会主催)が31日と9月1日、仙台市青葉区のコワーキングスペース「enspace(エンスペース)」で開かれる。新しい形の衣替えで捨てられる服を減らし、交流の機会をつくろうと市内の大学生らが企画した。関係者は「要らなくなった服を持ってきただけで、良いことをしたという幸福感を味わえる」とアピールする。
交換の対象は老若男女が使うズボンやシャツといった洋服、バッグや靴などの小物類。持参品1点につき会場内にある別の1点と交換できる。
会場には事前に衣類やかばん、ネクタイなど約200点を用意。持ち帰りは1人3点までで、試着できる。持ち込む数に上限はないが、汚れや破損がひどい物は受け付けない。
交換会は、洋服のシェアサービスを展開するTHECLO(ザクロ、太白区)が2021年12月に始めた。若者への浸透を図ろうと23年9月から、学生中心の運営に移行した。
実行委メンバーの一人、大学院生昼間李梨さん(23)=青葉区=は「服の廃棄をゼロに近づけるのが目標。SDGs(国連の持続可能な開発目標)に貢献したい」と話す。
仙台リファッションデーは両日とも午前11時~午後6時。青葉区の店舗がミニブーケや花瓶、焼き菓子などを販売するコーナーも設ける。予約はインスタグラムから。予約者が優先だが、飛び入り参加も可能だ。