挨拶の使い分けや、食事のマナー、冠婚葬祭の決まりごと……。社会人ならば知っておきたい「大人の常識」。はじめは分からずとも、経験を重ねれば自然と身につくものですが、社会に出たばかりの頃はそのルールの多さに、戸惑った方も多いと思います。
今回は社会人500人に、大人になってから初めて知った常識や、知らずに恥すかしい思いをした経験について聞きました。
■大人になってから知ったこと
【食事編】
・「『お愛想してください』が間違った使い方ということ」(男性/32歳/小売店)
・「おはしは横にして割る」(男性/47歳/ソフトウエア)
・「ビールを注ぐときは、相手に瓶のラベルが見えるようにして注ぐ」(男性/31歳/商社・卸)
・「お刺身やお寿司を食べるとき、基本的には、わさびを醤油に溶かしてはいけないということ」(女性/33歳/情報・IT)
・「フランス料理での着席の仕方は左から」(女性/35歳/商社・卸)
食事のマナーはとても大切。若いうちは許されても、ずっとルールを知らないままでいると周りから白い目でみられることも!?
【ビジネスマナー編】
・「電話は3コール以内に取る」(女性/27歳/その他)
・「FAXを送る前に一報を入れること」(女性/26歳/情報・IT)
・「エレベーターやタクシーにも乗る順番がある」(男性/28歳/医療・福祉)
・「目上の人には、『承知しました』と返事すること」(女性/32歳/金属・鉄鋼・化学)
・「名刺の渡し方。学生時代はピンとこなかった」(女性/31歳/不動産)
・「お客さんと打ち合わせる時に、交換した名刺は机の上に置くこと」(男性/41歳/情報・IT)
会社関係のルールは社会人にならないと分からないことばかり。細かなルールはそれぞれの会社によって違うのがまた悩みどころ。何事も経験とは言いますが、失敗が許されない場面もあるので、注意が必要です。
ここから先は、実際に注意を受けたり、恥ずかしい思いをしたりしてしまった人のエピソードをご紹介します。
・「結婚式では、ピン札、通夜・告別式では、使い古したお札を使うことは自分で出席するまで知らなかった」(男性/43歳/情報・IT)
・「面接の案内を受けた際に、面接時の服装について質問してしまったことがある」(女性/22歳/学校・教育関連)
・「エレベーターに乗ったとき、同期同士でおしゃべりしていたら、上司に一喝された」(女性/25歳/小売店)
・「友達の家に招かれたとき、手土産を持っていかなかったのが自分だけだった」(女性/28歳/電機)
・「足音が大きすぎると言われたことがある」(女性/27歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
・「友人の結婚式に時計をつけて行ってしまい、後から同席していた友人にこっそり注意を受けた」(女性/24歳/医療・福祉)
知らずに注意を受けるのも赤面ものですが、誰の指摘も受けず、後々知ったときも、ショックが大きそうですね。また、冠婚葬祭では、地域や流派によってもルールが異なりますので、自分は大丈夫! と思っている人も、事前に確認してみると良いかもしれません。
必要になったときに覚えればよいルールもありますが、最低限の常識は、一社会人として身につけておきたいもの。自信がないという人は、恥ずかしい思いをする前に、マナー本を購入するなどして知識を身につけておきましょう。
文●ロックスター
調査時期:2014年9月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:男女500人(インターネットログイン式アンケート)