知らないと赤っ恥!寿司の「上品」な食べ方とは

ちょっと奮発して、カウンターで頂くおすしはおしゃれで粋ですよね。ただし、迷うのが食べ方。手で食べるべきか、箸で食べるべきか? 一口で食べられないお寿司は、どうやって食べる…? 淑女なら、エレガントな食べ方を覚えておきましょう。

問題1:握りすしは手で食べる、それとも箸で食べる?

A.握りすしは手で食べるもの
B.握りすしは箸で食べるもの
C.手で持っても箸を使ってもOKだが、女性は箸を使ったほうが◎

正解 C.手で持っても箸を使っても、どちらでもOK。ただし、女性は箸を使ったほうが美しいです

すしは、江戸時代に屋台でつまむものでした。だから「すしは手で食べるもの」ともいわれ、手で食べてもOK。また、箸を使ってもマナー違反ではありません。つまり、手を食べても箸を使ってもどちらでもいいです。

ただし、女性は箸を使ったほうが美しいでしょう。すしを手で持って食べると、体の脇があきやすくなります。箸で持つと脇があきにくく、エレガントを演出するなら箸を使ったほうが良いと思います。

箸を使って食べるときの注意点は、すしを垂直に持ち上げないこと。箸はシャリと平行に添えると崩れにくいです。箸で持ったすしは少し横に寝かせ、ネタの先に醤油をつけていただきましょう。

手で食べる場合は人差し指をネタに添え、親指と中指でシャリの側面を支えるように持つと崩れにくいです。そしてすしを横に寝かせ、ネタの先に醤油をつけます。手指の汚れは豆絞りで拭いてください。また、手で食べる場合もガリは箸でいただきましょう。

問題2:一口で食べられないお寿司はどうやって食べる?

A.口の中に押し込んで一口で食べる
B.半分をかじり、残りは皿に戻す
C.先にご飯を1/3ほど食べ、残りの2/3にネタにまいて食べる

正解 C.先にご飯を1/3ほど食べ、残りのご飯をネタでまいて一口で食べるときれいです。

握り寿司は一口で食べるのが基本です。

ただし、一口では食べられない大きなものもありますよね。そのときはどうするか?

大きい握り寿司はネタをちょっとめくり、まずご飯を1/3ほど食べます。

残りのご飯にネタをクルリとまき、一口大にします。そしてネタの先に醤油をつけ、一口でいただきましょう。大きなお寿司を小ぶりのお寿司にすれば、上品に食べられますよ。

ただし、軍艦巻きはご飯だけを先に食べることはできません。一口で食べられない場合は皿に戻さず、手に持ったまま一口、もう一口で食べきりましょう。

問題3:軍艦巻きには、どうやって醤油をつける?

A.軍艦巻きの底の部分を醤油皿の醤油につける
B.軍艦巻きを横に傾け、醤油皿の醤油につける
C.ネタの上に醤油を数滴直接たらすか、ガリでネタに醤油をつける

正解 C.ネタに醤油をたらしても、ガリで醤油をつけてもOK

軍艦巻きの底を醤油皿の醤油につける人を見かけますが、これはNG。シャリが茶色く汚れ、しかもポロポロと崩れて小皿に米粒が残りやすい。見た目が悪く、そんな食べ方をするあなたの品性まで疑われてしまいます。

軍艦巻きを横にして、ネタ部分に醤油をつけるのもNGです。軍艦巻きを横にするとネタがポロポロとこぼれてしまいます。

ならば、どうしたらいいのか?

軍艦巻きに醤油をつける方法は2つあり、ひとつはガリを使うこと。醤油をつけたガリを刷毛のようにしてネタに醤油を塗ります。軍艦巻きにきゅうりがついている場合は、ガリの代わりにきゅうりを使ってもいいです。

もうひとつの方法は、ネタの上に1滴2滴と醤油をたらすこと。最近は少量ずつ醤油がでる醤油差しが多いです。その場合は、ネタの上からたらりとかけるのもいいと思います。マナーとは相手に不快な思いをさせないことであり、自分が楽しくおいしく食べるための作法です。隣の人が軍艦巻きにタラリと醤油をたらしても、不快な思いはしませんよね。それは相手も同じはず。ネタに醤油をたらしてもマナー違反にはなりません。

ただし、醤油がドボドボとでやすい醤油差しの場合は、話は別です。醤油をかけすぎるとネタの味がわからなくなるし、持ったときに醤油がこぼれてしまいやすい。その場合は、ガリなどを使いましょう。

勘違いしていませんか? 醤油のアレコレ

●シャリに醤油をつける――NO!
繰り返すようですが、シャリに醤油をつけるとご飯が茶色く汚れるうえ、ポロポロと崩れやすくなります。醤油はシャリにつけず、ネタや海苔につけるものと覚えておきましょう。握り寿は、少し横に傾けてネタの先に少しだけ醤油をつけます。鉄火巻きなど巻き寿司は斜めに持ち、前部の海苔とシャリの境目に少しつけて。

●醤油皿を持つのはマナー違反――NO!
醤油がたれたりしないよう、醤油皿を受け皿のように片手で持ってOKです。むしろ、女性は醤油皿を持って食べたほうがエレガントかもしれません。

●他の人の醤油皿に醤油を注ぐ――NO!
親切心や気遣いから、でしょう。他の人の醤油皿に醤油を注いであげる人もいますが、やめたほうがいいです。人の皿には注ぎにくいうえ、醤油の使う量は人によって異なります。相手が目上など、先に醤油を使うのが心苦しい場合は「御先にお願いいたします」と醤油差しを渡しましょう。

●醤油でテーブルが汚れたら、おしぼりで拭く――NO!
醤油をこぼしてテーブルを汚しても、布の豆しぼりで拭かないように。おしぼりは使い捨てではなく、洗って再利用している店がほとんどです。テーブルにこぼれた醤油をふくとシミになり、かえって店に洗濯などの負担をかけてしまいやすい。テーブルを汚した場合は、店の人に対処をお任せしましょう。

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