イエローキャブを筆頭に、’00年代前半にグラビア界を席巻した巨乳ブームも今は昔。ティーンアイドルの台頭など未成熟な女子を好む世の風潮か、それとも「女をカラダ目当てで選ばない」という草食男子たちの自己保身か……最近では「貧しい人は美しい」(マザー・テレサ)とばかりに貧乳好きを公言する男たちが増えている。
「好きなアイドルはサトエリ」と吹聴してきた編集I(36歳)も、「巨乳が好きな男ってバカっぽい。オススメの店を聞かれて『松屋』と答えるのと同じでインテリジェンスが感じられない」などと、あらぬ迫害を受けてきた。結果、隠れキリシタンよろしく、堂々と「巨乳が好き」と言えない状況に陥ってしまい、人知れずオッパブや巨乳アイドルユニットKNUのライブで鬱憤を晴らす日々だ。
グラビア業界は別にして、一般的な職場において巨乳の存在は罪なのか? 目の保養だけではない正の効果があるんじゃないか? そこで知られざる「巨乳の経済波及効果」について徹底調査した!
◆資料と胸の谷間の板挟みに先方の気が緩んで交渉成立
<大塚一成さん(仮名・37歳) Web制作営業>
新入社員だろうと、巨乳という武器さえあれば取引先で好印象を与えることができる。入社15年目にして、そんな大発見を目の当たりにしたのがWeb制作会社の営業部長を務める大塚さんだ。
「今年の4月に新卒入社した水樹たま似の女性社員(推定Gカップ)が私の部署に入ってきたんですけど、おっとりしているので営業に不向きだと思ったんですよ。そんな性格だからか、あまり周囲の目線を気にしないみたいで、いつも無防備にたわわな胸の谷間を見せているんです。むしろ、こっちがセクハラにならないように目のやり場に気を使っていましたよ」
しかし、実際に営業先に彼女を連れていくと、評価は一変する。
「最初は先方に失礼のないように、やんわりと『きちんとした服装で来てね』と言ったんです。すると彼女も私の真意を読み取ったみたいで、初めての営業回りのときは谷間が全く見えないブラウスをスーツの下に着てきたんです。それでも巨乳は隠しきれなくて、むしろ窮屈そうで強調しているようにも見えました。ところが実際に営業先に行くと、先方は私の話を聞きながらも明らかに彼女の胸を盗み見しているんです。いつも厳しくイヤミを言う人ですが、心ここにあらずで、いつもよりも打ち合わせが円滑に進みました」
その後、思わぬ巨乳効果がどの営業先でも立て続けに頻発。「巨乳のおかげで場が和んでいる」ことを認めざるを得なくなった。
「私の会話に合わせて資料を見せるのが彼女の役割なんですけど、そのたびに胸がプルンプルンと揺れるから、先方はどっちを見ていいかわからずに気が緩んでしまうんでしょうね。自然と笑顔になって交渉もスムーズになるんです。セクハラにならないように言葉を選んで、そのことを彼女に伝えたら『わかりました。私なりに研究してみます!』と珍しくやる気をみせたんです。そしたら翌日からは、胸の谷間がバッチリ見える服を着てくるようになりました(笑)」
捨て身の頑張りのかいあって、短期間でいくつもの企業から新たなオファーが。業績は上向きだ。