知事会、子育てや地方分散を議論 人口戦略対策本部が活動方針

全国知事会の人口戦略対策本部は13日、ウェブで役員会議を開き、今後の活動方針を決めた。本部内に政策研究チームを設置して地方創生や子育て、男女共同参画などの分野を中心に検討を深め、国への提言を取りまとめる。

 政策研究チームは(1)若者や女性が安心して働き暮らせる地域づくり(2)少子化に歯止めをかける子育て政策(3)企業や大学の地方分散をはじめとする分散型社会の構築-などの政策を議論する。今後政策をまとめて、国への提言や経済界や労働界とも一体となった取り組みに生かす。

 吉村美栄子山形県知事は「若年女性が県外に流出している。国レベルで対策を講じる必要がある」と強調し、賃金の男女間格差やアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)の解消などを訴えた。内堀雅雄福島県知事は女性と若者の声に耳を傾けて「令和の地方創生を行うべきだ」と指摘した。

 全国知事会は8月に人口戦略対策本部を設置し、平井伸治鳥取県知事が本部長を務める。

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