知花くらら、支援呼びかけ「手の届く範囲で」

 WFP(国連世界食糧計画)オフィシャルサポーターの知花くららが、内戦が終結したばかりのスリランカを訪問。26日に都内で行った「なんとかしなきゃ! 知花くらら トークイベント」で、現地の様子を伝えた。
 スリランカは、1983年から多数民族シンハラ人(政府軍)と、少数民族タミル人(タミル・イーラム解放のトラ)との間で、26年間に及ぶ激しい内戦が行われてきた。2009年、政府軍の勝利により復興への道を歩み始めたが、現在も約4万人が難民キャンプで暮らしている。
 市民団体や著名人など、市民参加型の開発途上国支援プロジェクト「なんとかしなきゃ! プロジェクト」メンバーでもある知花は、内戦が最も激しかった北部を訪問。破壊された民家の写真を見せながら、「いまだに内戦の爪痕が深く残っています。それに戦争が終わっても、人々が自分の村に戻れた訳ではないんです。自分の土地ではないので畑を耕すこともできず、食料の配給に頼らざるを得ない状況が続いています」と説明。
 続いて、学校給食プログラムなど、元スリランカJICA青年海外協力隊員を交え、現地の人たちが自立するために行っている様々なプロジェクトを紹介。
 知花は「以前、自分が支援活動をしても中途半端な事しかできないんじゃないか、と葛藤していた時期がありました。その時、『100じゃなくていい。10でも1でも、0よりはいいから』と言われたんです。自分の手の届く範囲ですが、これからも出来ることを全力でやっていきたい」と、約300人の聴衆に訴えた。

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