石ノ森萬画館、今秋再開へ復活祭 助っ人はキカイダー

東日本大震災で被災し休館している宮城県石巻市の石ノ森萬画館は22日、開館11周年記念イベント「萬画の国・いしのまき復活祭」を、同市の石巻まちなか復興マルシェで開いた。1階が浸水した施設の復旧工事は今月から本格化し、今秋の営業再開を目指している。
 セレモニーでは、津波で流失しマルシェ敷地内に再建された人気キャラクター「人造人間キカイダー」のモニュメントがお披露目された。高さ約180センチの繊維強化プラスチック(FRP)製で、東京国際アニメフェア実行委員会(東京)から寄贈された。
 会場には家族連れなど約1000人が詰め掛け、石巻のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」のショーや、石巻川開き祭りに合わせた漫画灯籠作りなどを楽しんだ。
 家族と訪れた仙台市泉区の金子恭真ちゃん(3)は「海斗が強くてかっこよかった。握手をしてもらい、うれしかった」と目を輝かせた。
 施設を運営する指定管理会社「街づくりまんぼう」の西条允敏社長は「皆さんの支えで今日を迎えられた。応援に応えるためにも、石巻を安心で夢と希望のある街に復活させたい」と話した。

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