沖縄県は13日、同県石垣市の2人を含む20~80代の男女7人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
沖縄本島以外の島で感染が確認されたのは初めて。玉城デニー知事は同日の記者会見で、離島からの急患搬送について「地元消防、自衛隊、海上保安庁と緊密な連携を図る」と述べた。
石垣市内で感染が確認されたのは、職業不詳の60代女性と飲食業の20代男性。男性は3月中旬ごろ、後に感染が確認された県外の人と石垣島内で接触したという。石垣市内の感染症病床は県立八重山病院の3床しかなかったが、さらに患者が増えれば同病院の一般病床6床を感染症病床として対応するという。
石垣島をめぐっては、インターネット上で「沖縄の離島は安全」などとする情報が出回り、地元では感染拡大地域からの「コロナ避難」に懸念の声が上がっていた。石垣市の中山義隆市長は3月31日に体調がすぐれない場合の来島自粛を呼び掛けていた。