石巻、鎮魂の大輪

 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で8月1日、「石巻川開き祭り」の花火大会が開かれた。
 祭りは、川の恵みに感謝し、先祖を供養しようと大正時代に始まった。88回目となる今年は、死者と行方不明者あわせて約4000人に上った石巻市の震災犠牲者を慰霊し、「祭りを石巻再生のスタートに」という願いが込められている。花火は震災時に津波が逆流した旧北上川の中州にある中瀬公園から打ち上げられた。「祈り」や「希望」をテーマにした慰霊花火や大スターマインなどが夜空に広がると、あたりに歓声が響き渡った。

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