立ち飲み居酒屋が並ぶスペインの街角をイメージして飲み歩く「バル街」を、国内で最初に始めた北海道函館市の「函館西部地区バル街」に今春、宮城県石巻市の人たちが招待され、出店する。
2009年、石巻観光協会の部会が函館のバル街を視察し、街の活性化にと同様の催しを行ってきた。
昨年は東日本大震災の影響で開催が危ぶまれたが、函館のバル街実行委員会が約40万円の寄付のほか、料理人も派遣して協力し、約40軒での開催にこぎつけた。
招かれる石巻観光協会の部会の小野寺夢津子さんらは「手助けをしてもらった恩返しがしたい」と、メニュー選びなど準備に余念がない。
函館のバル街は2004年に始まり、春と秋の年2回で、4月22日に17回目を開催する。今回は石巻の人たちも含め、過去最多の76軒が参加する予定。
函館のバル街の実行委員長でスペイン料理の料理人でもある深谷宏治さんは「頑張ろうという姿勢を後押ししたい。今後の交流が楽しみだ」と話している。
函館の実行委によると、バル街は現在、浜松市や福岡市など全国約40カ所で開かれている。深谷さんが各地を回ったり、全国会議を開いたりして運営のノウハウを伝授している。