東北の企業が開発した新しい土産品を発掘して販路拡大を応援する「新東北みやげコンテスト」が21日、仙台市青葉区のアエルであり、最優秀賞にファーム・ソレイユ東北(宮城県石巻市)のハーブ入り紅茶「kitaha(キタハ)-纏(まとい)-」が選ばれた。
発売から2年以内か新発売の商品が対象。食品や飲料、雑貨など応募199品のうち、事前審査を通過した56品が出品された。東北内外のバイヤー11人が味、地域性、デザインなどの項目で採点した。
「纏」は、石巻市桃生町産の茶葉を使った同社の紅茶「キタハ」に宮城県蔵王町産のハーブをブレンドした。カモミールとレモンバーベナの2種類で香料や着色料は不使用。意外性やパッケージのかわいさが評価された。
キタハを開発した日野雅晴社長の次女朱夏(あやか)さん(27)が手掛け、12月10日に発売される。朱夏さんは表彰式で「東日本大震災以降、石巻を元気にしたい一心で頑張ってきた家族が報われて本当にうれしい。人に寄り添える商品になってほしい」と涙ぐんだ。
コンテストには台風19号で被災した宮城県丸森町の3社も出品。「mamemugi.morinonaka(マメムギモリノナカ)」は、町内の養蜂園の蜂が分泌するミツロウで布をコーティングした天然素材のラップ「包-tsutsumi-」をPRした。
仙台市産業振興事業団が主催し、今年で6回目。受賞した他の商品は次の通り。
【優秀賞】八戸いちご煮の炊き込みご飯(味の海翁堂、青森県八戸市)▽椿茶ミニパック(バンザイ・ファクトリー、岩手県大船渡市)▽弥治郎こけしのマスキングテープフォルダー(不忘印刷所、宮城県白石市)
【特別賞】サムライアロハ(サムライアロハ、仙台市太白区)▽庄内町のほしがきさん(庄内町新産業創造協議会、山形県庄内町)▽ハタハタオイル漬けプレミアム(鈴木水産、秋田県八峰町)▽夢☆宇宙米おにぎり(夢☆宇宙米プロジェクト、宮城県角田市)