海産物の「1口オーナー」を募って浜の復興に取り組む宮城県石巻市小網倉浜のグループ「WE ARE THE 大漁プロジェクト」が18日、大崎市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」で、焼きイワシ約3000匹を来場者に振る舞い、オーナーの募集をPRした。
小網倉浜は東日本大震災で、カツオ漁などに欠かせない活イワシ餌のいけすや、ホヤなどの養殖施設が大きな被害を受けた。いけすや船などの購入資金を集めようと、9月にホームページ(HP)を開設し、1口1万円でオーナーの募集を始めた。だが、知名度もPRも不足していて苦戦している。
今月7日時点で集まったのは127万円で、目標の2億円に遠く及ばないどころか、このままではHPの制作費などの経費で赤字となる。
PRイベントは今回が初めて。代表の阿部英則さん(48)は「赤字だけは避けたい。少しでも浜の復興資金に充てられるよう、一人でも多くのオーナーを集めたい」と話した。