石巻は集合型2棟 民間借り上げ、来秋完成

 宮城県石巻市が東日本大震災の災害公営住宅整備で導入した民間施設の借り上げ制度で、市内の不動産業者2社が渡波地区に建設するマンションの地鎮祭が27日、現地であった。
 牡鹿観光が鉄筋コンクリート4階(26戸)、バレンタイン・コンサルが鉄筋コンクリート6階(35戸)のマンションを建設する。いずれも来年9月に完成予定。市は20年間の契約で全戸を災害公営住宅として借り上げる。
 地鎮祭には工事関係者ら約30人が出席。亀山紘市長は「多くの被災者が最も必要としているのは住まい。官民が連携し、いち早く住宅整備を進める」と語った。
 牡鹿観光の阿部忠昭社長は「地元の不動産業者として地域への恩返しの意味を込め、今後も住宅供給に協力していく」と述べ、バレンタイン社の千葉徳夫社長は「被災者の生活再建に貢献したい」と話した。
 市は災害公営住宅4000戸を整備する計画で、うち600戸を借り上げ制度で確保する。

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